2015年07月23日

iakuの演技ワークショップ(全6回)

iakuの演出もしてる上田一軒です。

8月にiakuの開催で演技講座します。
僕がiakuの公演で演出や演技や俳優とのやり取りについて考えたことをお話したり、
一緒に考えたり、出来る人には実演してみてもらったりしようと思います。

使用するテキストはiakuの上演台本(の一部)。
販売をしてる台本(の一部)をこんなワークショップのために提供しちゃうなんて、
横山くんそんな大盤振る舞いしていいのかなぁ。
気前がいいな。

日時と内容とか料金は以下の通りです。

@ 8月10日(月)11時〜15時  物語の把握・演出上の構成 「あたしら葉桜」から
A 8月11日(火)11時〜15時  登場人物の意識や思考を追う 「目頭を押さえた」から
B 8月12日(水)11時〜15時  関係を演じる 「エダニク」から
C 8月25日(火)11時〜15時  目的・意図を演じる 「流れんな」から
D 8月26日(水)11時〜15時  状況と身体 「あたしら葉桜」から
E 8月27日(木)11時〜15時  人物の性質を演じる 「人の気も知らないで」「エダニク」から
(途中30分程度の休憩を取ります。使用テキストは変更の可能性もあります)
講師:上田一軒
会場:大阪市内某所
費用:一般 6回連続10,000円/1回2,000円 
   22歳以下 6回連続8,000円/1回1,500円
最少実施人数:6名(各回)

各回の内容は、大枠です。
だいたいこういう方向のことから話し始めてみようかなと思っています。

お気軽にご応募ください。
〆切は、連続受講希望の方は 8月5日(水)。各回受講希望は開催3日前まで。

詳細・申し込みはこちらまで ⇒iakuのサイト

iakuワークショップ02.jpg
posted by うえだいっけん at 16:00| 大阪 ☔| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月17日

観劇:リーディング「あくびと風の威力」(神戸アートビレッジセンター)

神戸アートビレッジセンターで、リーディング公演「あくびと風の威力」を見てきました。

阪神大震災から20年もたったのか。
震災の日はまだ大学生だった。

「ト書き」を読んで聴かせるというのが、面白いことだと知った。
見ながらリーディング公演の演出をひとつ思いついた。

それにしても、出演者の7人全員と知り合いだし、うち6人とは共演したことあり、うち5人はスクエアに客演で出演してもらったことあり、スタッフさんも一緒に仕事したことある人ばかりという、知り合い率。
長いことやってるとこういうふうになっていくのか。

明日もやってます。

あくびと.jpeg
posted by うえだいっけん at 23:00| 大阪 ☀| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月02日

気になる言葉「小劇団」

「小劇団」ていう言葉を、最近ときどき聞く。
そんな言い方あるのかなあ。

あんまり演劇のこと知らない人ならまだしも、最近は新聞や雑誌の記者の人でさえ使ってたりして、すごく違和感を感じる。
「小劇団」なんて言い方はもともとない。
はずだ。
きっと。

「小劇場」というのはある。
新劇運動の後、そのアンチテーゼとして、「小劇場演劇」とか「小劇場運動」とかよばれるものがあって、特に、野田秀樹さんとか鴻上尚史さんとか以降の演劇なんかを、それ以前のアングラ演劇世代と分けて、小劇場演劇と言ったりする。
で、その文脈でいうと、小さい劇場でやってるから小劇場演劇と言うかというと、ややこしいけど、そんなことはない。
でっかい劇場でやってる小劇場演劇もあるし、小さい劇場でやってる小劇場演劇じゃない演劇もあったりする。
「小劇場」というのは、演劇理念だったり志向性だったりしたわけだ。

「小劇団」という言い方は、きっと誰かが、「小劇場演劇の劇団」と言うべきところを、つづめて「小劇団」と言ってしまったんだろう。
でもまあ、いまや小劇場演劇とかいう分け方も、古いものになりつつあって、もうだいぶよくわからなくなってきてるから、もうそれでいいのかもしれない。
でも、どういう劇団のことを「小劇団」と呼ぶことにするのか?
小さい劇団か。
でも「何が小さい」劇団のことだ?
規模か?
なんの規模だ?
劇団員の数か?
経済規模か?
まあ、なんとなくインディーズバンドとか、自主制作映画みたいな言い方の劇団版で「小劇団」と言ってるみたいだ。

でも、もっといい言い方ないかな。
「インディーズ」には、なにか気概やある種の敬意も感じられるが、「小劇団」はなあ。
「小劇団をやっていらっしゃるんですよねえ」なんて言われると、なんか失礼な言い方するなと思ってしまう。
確かに小さい劇団だが、町の社長に「零細企業やってらっしゃるんですよねえ」とは言わないでしょう。
と思ってたら、最近は、フリンジとか、フリンジシアターとか言うらしい。
でも、これ一般にはなじみそうにないなー。
posted by うえだいっけん at 07:04| 大阪 ☔| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

気になる言葉「暗転」「明転」

ひとがある言葉を間違った意味で遣ってて、ちょっと気になってしまう、ということがないですか?
ありますよね?
僕もときどきあります。
まあ、あんまりひとのことは言えないんですけど。

演劇用語なんですけど、よく間違って使われるを耳にするのが「明転」という言葉。
「暗転」ていうのは、一般のひとでも知ってる舞台用語ですよね。
お芝居なんかで、照明が落ちて、暗くなって、暗い間に舞台を転換したり、役者が入れ替わったり、場面の区切りなんかを表現したりすることです。
で、「明転」。
これは字面からも想像できるように「暗転」の逆です。
つまり、暗転が終わり、照明が再び点いて明るくなること、という意味・・・かというと、ちがーう!
よく間違って遣われるんですけど、「明転」て、そういう意味じゃありません。
「え?違うの?先輩もずっとそういう意味で遣ってたよ」
という若い演劇人もいるかもしれません。
それほどよく「そういう意味」で、遣われてるのを聞きます。
でも、「明転」というのは、そもそもは「そういう意味」ではなくて、「暗転」の逆は逆でも、別の逆、「明るい中で舞台転換する」という意味です。
つまり、転換過程をお客さんに見せながら舞台転換することを言うのです。
「暗転」は、逆に「暗い中で舞台転換すること」です。
の、はずです。きっと。

でも、これ、「そういう意味」で使われてるのをほんとよく聞きます。
かなりベテランの演劇人のひとでも「そういう意味」で遣ってたりします。
もしかしたら、本来の意味を知ってるけど、もうめんどくさいから、便利だから、「そういう意味」遣ってるんじゃないかと思います。
と言いながら、ときどき僕もうっかり使ってしまいます。
なにせ、演劇用語で「暗転が終わり照明がついて明るくなる」ということを端的に言い表す用語がないのです。
「はい。暗転終わり!」とか、「ここで明かりつきまーす」とか言うしかありません。
だから、めんどくさくなって、「はい、ここで明転!」と言ってしまうのです。
まあ、こうやって書いてみると、そんなに何がめんどくさいのかよくわからなくなりますが。
じゃあ、明るいまま転換のときはどう言うかというと、「ここで、明るいまま転換します」とか、「こういう照明で転換しまーす」とか言います。
そういう長ったらしい言い方をする方が圧倒的に多い。(まあ、ぼくの経験の範囲内だけのことかもしれないですけど)
非常にめんどくさい言い方になるのに、「明転」とはあんまり言いません。
言わない理由は、なんとなくわかるんですけど、じゃあもう、「そういう意味にしてしまったらいいじゃないの?」とか思います。

まあ、言葉なんて、人が使いやすいように、間違えて遣ってるうちに、いつのまにかその新しい意味を獲得していくもんなんでしょうけども。
(たとえば、「とても」という副詞は、昔は「とても〜ない」という否定の強調でしか使わない言葉だったそうですが、肯定でも遣い出して、いつのまにか定着したらしいです。「全然」ていう言葉が、今、まさにそういう目に逢いつつありますね。)

あと、気になるのが、これも演劇関係の言葉ですけど、「小劇団」。
そんな言葉、いつ誰が作って言い出したのかなあ。
そんな言い方、もともとないんだけどなあ。
posted by うえだいっけん at 22:27| 大阪 ☀| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月27日

横山くん『エダニク』受賞

デザインをリニューアルして、ブログ再開。

もう去年の2月のことになるが、真夏の會(まなつのかい)で『エダニク』というお芝居の演出をやらせてもらった。
「真夏の會」というは、むかしクロムモリブデンにいた夏くんと、水の会の原真くんと、女優の富永茜ちゃんの3人の役者で作った演劇プロデュースユニットで、毎回、ちょっと意外な組み合わせの作家と演出家を呼んできて、気に入った役者と一緒にお芝居を作ろうという趣向らしい。
『エダニク』はその第一回目の公演で、作家として売込隊ビームの横山拓也くん、演出として私、上田一軒にお声がかかった。

まあ、売込隊ビームのことも横山くんのことも昔からよく知ってるけど、意外と言えば意外な組み合わせかもしれない。(横山くんは、知り合う前からスクエアの公演を第1回公演以来、ファンのように全公演観に来てくれてたらしい。途中まで。なんかうれしいが、これもなんか意外)

出演は、夏、原真と、The Stone Ageの緒方晋の3人。
男3人の芝居。
役者は3人とも、すごくいいし、台本もとってもよく書けてて、おもしろい。
演出担当の自分としては、実のところ結構なプレッシャーを感じた公演だったが、これが実に高評価で、なんとか仕事を果たせたと胸をなでおろした。
ま、みんな脚本と役者大賞賛で、演出を褒めてくれる人はあんまりいなかったけど。
などと、愚痴っていたら、周りのみんなが褒めてくれた。
めんどくさい演出家だ。

それはさておき、去年の暮れあたり、「そろそろ、真夏の會も第2回目やるのかな。次はどういう組み合わせでやるのかな」と楽しみにしてた頃、横山くんが真夏の會に書き下ろした戯曲『エダニク』が、劇作家協会新人戯曲賞を受賞した。
たいへんめでたい。
審査員のマキノノゾミさんは、この戯曲を100点満点と絶賛したそうだ。
たいへん喜ばしい。
横山くん、おめでとう。

というわけで、さあお祝いをしようということで、なかなかみんなのスケジュールが合わなかったんだけど、先日やっと、真夏の會のメンバーとお祝いをした。
横山くんに、みんなでふぐ料理屋さんに連れてってもらった。
みんなで横山くんに、ご馳走になった。
・・・なんか、おかしい。
普通、横山くんを招待して・・・となるところだが、「いえいえ賞金ももらいましたので、僕の方こそ皆さんに感謝です」と言う横山くん。気前がいい横山くん。横山くんは、とてもいい奴だ。
というか、自分はいつまでたっても情けない先輩だ。

それはさておき、戯曲が賞を受賞したということで、これを再演をしようじゃないかという動きがあるらしい。
それはいいな。
東京でもやりたいな、となっているらしい。
ぜひ、やりなやりな。
と思ってたら、次もわたしが演出らしい。
そりゃそうか。
しかし、それはまた、結構なプレッシャーだ。
なんせ100点満点の戯曲を演出しなければならないのだ。
80点の舞台であっても、20点のマイナスではないか。
それをマイナスしたのは演出家ではないのか。
誰かもっと偉い演出家に頼んでみてはどうか、と言ってみたが、却下となった。
「何言ってるんですか。上田さんでいいんですよ」と言ってくれた。
まあ、そう言うしかないだろうなとは思っていた。
めんどくさい演出家だ。

さあ、たいへんだ。
そんな大した戯曲、どう料理したものか。
あ、そういえば、もうすでに一回料理したんだったな。
・・・ま、でも、刺身で出します、刺身で。
いや、ま、あぶるくらいはするかも。
・・・わさび醤油、添えます。
なに言ってんだ。
そのくらいプレッシャー。
どのくらいだ。

やっぱ、評価の高い戯曲を演出する時って、どんな演出家でもこういう独特のプレッシャー感じるのかなあ。
このあいだピッコロ劇団に出演させてもらったんだけど、そこで天下の有名戯曲『真田風雲録』を演出した内藤さんも、プレッシャー感じてたのかな。
うん、あれは結構感じてたぞ、きっと。稽古の休憩中、俺にコソッと、「おい一軒、もしお前がこれを演出しろって言われたらどうするよ?」なんて言っていきたしな。「僕にさせるわけないでしょ」って答えたけど、「もし言われたら、だよ。しかも、面白くないと殺すって言われてんだよ」って・・・そのぐらいの意気込みでやったのかな。
ま、でもさすが、見事やり遂げなさった。
で、このお芝居が賞まで受賞したらしい。
まったくみんな賞ばかり取りやがって。

自分は生まれてこの方まったく賞なんて取った記憶がない。
小学校の時、なんの学級会だったかは全く忘れたが、みんなの前でしどろもどろに一生懸命意見を言った翌週、担任の先生から、「たくさん悩んだで賞」という賞を受賞したくらいだ。しかし、こんなのは受賞歴には入らない。
自分が賞をもらうより先に、高校演劇フェスティバルの審査員をして、演劇部の高校生に「上田一軒賞(演技賞)」などという賞をあげてしまったくらいだ。しかし、なんという名前の賞だ。私が名前を付けたわけではない。主催側が作った賞だ。朝礼で全校生の前でも発表されたらしい。なんだか申し訳ない。

それはさておき、『エダニク』だ。
しかし、『エダニク』を演出した時もたくさん悩んだし、次もやるとしたらたくさん悩むだろうから、「たくさん悩んだで賞」くらいは貰ってやってもいいかもしれない。

とにかく、もし再演となったら、皆さんぜひお越しください。

たしかにおもしろいです。
posted by うえだいっけん at 02:52| 大阪 ☀| 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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