2015年06月11日

2015年3月 iaku『あたしら葉桜』

今年の3月。
iakuの演出。
ただし、原作はあの岸田國士の有名作品「葉桜」。
東京、大阪、金沢の3都市での公演。
劇場ではなく、古民家の居間そのものを舞台に公演を行うという趣向。
(ただし大阪公演のみ劇場での公演)
こういうの、初めて。
金沢も初めて。
女優2人の二人芝居の演出も初めて。
近年「第69回文化庁芸術祭・優秀賞」を受賞された先輩大女優・みやなおこさんとも初めて。
女優発掘オーディション松竹STAR GATEにおいて、1万3千人の中からグランプリに選ばれたという松竹エンタテインメントの美女優・海老瀬はなさんとも初めて。
岸田國士をちゃんと読むもの初めて。
と、初めてづくしの公演でした。

ただし、上演作品は、横山拓也の大胆かつ的確な翻案によって、「葉桜」を題材にとりながらも、見事に自分の作品に翻案するという傑作で、まごうことなき、iakuのオリジナル作品。

僕としては、ここには書けない苦労もいろいろしましたが、良い舞台になりました。
特に大千秋楽の、みやなおこさん、海老瀬はなさん、お2人の芝居は、僕の心の宝物となりました。


カトリ企画&iaku合同企画

〜『紙風船』から90年。岸田國士の今〜

iaku「あたしら葉桜」
 脚本:横山拓也
 原案:岸田國士「葉桜」より
 演出:上田一軒
 出演:みやなおこ、海老瀬はな(松竹エンタテインメント)

カトリ企画「ある夫婦」
 脚本:渡邊一功(リュカ.) 
 原案:岸田國士「ある夫婦の歴史」より
 演出:山本タカ(くちびるの会)
 出演:山田宏平、北川麗(中野成樹+フランケンズ)

*各40分程度の作品を2本立てで上演*

あたしら葉桜チラシ.jpg

【企画趣旨】
岸田國士はフランスから帰国した後、1924年に初期の代表作「紙風船」を著す。夫婦の会話による一幕劇は日本近代演劇の源流の一つとなり、その後のセリフ劇の典型として、小津安二郎や戦後隆盛するホーム・ドラマへと影響を与えていく。いわゆる「新劇」として現在へと連綿とその話法、スタイルは継承されてきた。けれど現在は数作を覗いてあまり上演されなくなっている。これからの口語のことばを考えるために、代表作「紙風船」発表から90年目である2015年にiakuは彼の初期の「葉桜」を関西弁でリライトし、カトリ企画は晩年の夫婦を描く小説を脚色する。2作の上演を、東京・大阪で公演し、テレビや映画のドラマで話されている「はなしことば」を今ひとたび考えていきたい。
東京弁、関西弁を駆使しはなしことばでつづる人間模様、ドラマは決して当たり前のものではなく、伝統の成果であることを確認するのが目的である。
(企画発案・カトリヒデトシ)

【作品紹介】
「ある夫婦」
戦後まもなくの東京。
研究医の内海達郎は結婚して十数年の妻・真帆子と穏やかな日常を過ごしていた。
だが彼は経験したことのない胸騒ぎを感じるようになる。
フランス留学時代の友人・ロベエルの思いがけない来日がきっかけだった。
妻の知らない留学時代の秘密。それが露見することを怖れる達郎。
だが一方で真帆子も夫が知らない秘密を抱えていた。
岸田國士の小説『ある夫婦の歴史』を当時の背景を踏まえながら、
現代に通じる作品として戯曲化した挑戦作。

「あたしら葉桜」
娘の見合い相手の態度が気に入らない母。娘の気持ちも煮え切らない。
母の部屋で、娘の結婚を巡ってとりとめのない会話が繰り広げられる(原作あらすじ)。
今、お見合いという文化はほぼ廃れた。
母は娘の服を借りて、娘と一緒に買い物に出掛ける。
娘は25越えても母親を親友扱い。彼氏のことも一番に相談する。
この母娘の関わりは不可解である。
大正時代、岸田國士が妹のお見合いを題材に書いたと言われる戯曲を、
現代の母娘観に準えて再構築する。

【プロフィール】
<カトリ企画>
主宰カトリは舞台芸術批評家として活動していたが、豊富な演劇人の交流の中からその実力を高く評価する役者、演出家を、出身や経歴を飛び越え、普段出会わない形で舞台作品を作ることをプロデュースするようになった。カトリ企画は才能たちの自在の組み合わせにより今まで見ることができなかった作品に結実させている。2012年からの3年間で演劇の本公演9回、その他演劇普及のためのイベント、朗読会など5回の企画を実施している。

<iaku>
大阪を拠点に活動する劇作家・横山拓也の個人ユニット。アンタッチャブルな設定と、小気味良い関西弁口語、強度のあるセリフを持ち味にして、議論、口論、口喧嘩を覗き見できる会話劇で全国を巡る。ほとんどの作品で上田一軒氏が演出を担当。関西の優れた俳優を作品毎に招くスタイルで上演している。iakuレパートリー作品に「エダニク」「人の気も知らないで」「流れんな」などがある。

【公演スケジュール】
〈東京公演〉
日時:2015年3月11日(水)19:30、12日(木)19:30、13日(金)15:00/19:30、14日(土)15:00/19:30、15日(日) 15:00/19:30
料金:前売・当日共2900円 イス席3000円(要予約・限定)
会場:古民家asagoro(東京都中野区若宮3-52-5)

〈大阪公演〉
日時:2015年3月18日(水)19:30、19日(木)19:30、20日(金)15:00/19:30、21日(土) 15:00/19:30
料金:前売2800円/当日3000円
会場:インディペンデントシアター1st(大阪市浪速区日本橋5-12-4)

〈金沢公演〉
【金沢ナイトミュージアム2015参加】
日時:3月22日(日)17:30 iaku「あたしら葉桜」/19:00 カトリ企画「ある夫婦」
会場:中村記念美術館 旧中村邸(石川県金沢市本多町3-2-29)
定員:各40名(要予約)
料金:各1000円 ※2本通して観られる方は通し料金1500円

【金沢ナイトミュージアム2015関連企画】
日時:3月23日(月)20:00(開場は19:30)「あたしら葉桜」「ある夫婦」を2本立てで上演
会場 金沢市民芸術村 里山の家(石川県金沢市大和町1-1)
定員:40名(要予約)
料金:2000円
posted by うえだいっけん at 18:15| 大阪 ☔| 公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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