2009年03月18日

顔面麻痺、病院へ行く。

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その日は、花粉症がひどくて、右目をひどく掻いてしまった。
今年の花粉はひどいなあ、と思ってたら、なんか右目がおかしい。
目だけじゃなくて、顔もなんかおかしい。
動きにくい。
顔の右半分が思うように動かなくなった。
こんなのは大したことなかろう。2、3日したら治るだろう。
と思っていたが、治らない。
治らないので、病院にいこうと思った。
思ったが、いったい何科に行けばいいのか。
花粉アレルギーが原因だろうから耳鼻科かなあ、とも思ったが、神経科のような気もする。
が、神経科はなんとなく怖そうなので、とりあえず、近所の耳鼻咽喉科へ行くことにした。

行ったら、耳鼻科の待合室は、人で溢れかえってる。
この時期は、花粉症の患者さん達が、わんさか押し寄せるのだな。
受付の問診票に、「どのようなことでおいでになりましたか?」とあるので、何と書いたものかとちょっと迷ったが、「顔の右半分が動きにくい」と、素朴な感じで書く。
でも、「これって耳鼻咽喉科にやってくるべき人間の症状かなあ」とちょっと不安になったので、ちょっとでも耳鼻科の患者らしく振舞おうと思い、「(花粉アレルギーが原因のような気がする)」などと、余計な事を書き加える。
受付の看護師さんに渡すと、その看護師さんが、ちょっと驚いて(のように見えたが、思いすごしかもしれない)、
「これ、いつからですか?」と聞く。
「1週間くらい前からです」と答えたら、(実は6日間くらいほったらかしてたのだ。)
「ちょっとお待ちください」と言われる。
「おお、やった。重病だから優先的に見てもらえるのか」と、期待したが、全然そんなことはなく、きっちり1時間待たされた。
「なんだ、やっぱり大したことはないのか」と、ちょっとがっかり。
このがっかりは、「ああ、高熱が出た」と思って体温測ってみたら、37度2分しかなかったときのようながっかり感だ。
大したことはなさそうなのだから、がっかりしてはいけない。喜ばないといけない。
やっと順番が回ってきて、ちょちょっと診てもらう。
大したことない患者は、やっぱり、ちょちょっとした感じでしか診てもらえない。
もうちょっと大した感じを期待してた自分は、やっぱりちょっとがっかりする。
でも、お医者さんも、こんなにたくさんの患者さんを相手にして、大変なのだから、自分ばかりが甘えるわけにもいかない。
先生いわく、「これは花粉症とは関係ありません」
ないのか!
なぜかわからないが、ちょっとショック。
「あなた!これ、目、掻きすぎ!掻きすぎにもほどがあるでしょ!しかも1週間もほったらかして!命が惜しくないのか!」と、お医者さん的なお叱りを賜ることを、ちょっと期待してた自分を知ったショックだろうか。
自分でもショックを受ける理由が分からないので、平静を装う。
でも、ほんとかなあ。
「ここでは検査できませんので、大きい病院に紹介状を書きます。そちらへ行ってください」と言われる。
「ここでは検査できない」「大きい病院」「紹介状」という言葉に、少し自尊心を回復する。
で、頼んでもないのに、花粉症を診られ、薬を処方される。
ま、当然か。

次の日、朝一で、大きい病院に行く。
朝一のつもりだったが、もっとずっと朝一の人たちがたくさんいて、病院初心者の自分は、やっぱり一時間待たされる。
何科に診てもらうのかなあと、ドキドキしてたら、やっぱり耳鼻咽喉科。
その程度か。
よくわからないが。
お医者さんにちょっと診てもらった後、レントゲン撮ったり、血液調べたり、聴覚調べたり。
CTスキャンにかけられるのかなあと思ったが、なかった。
その程度か。
で、再び、お医者さんの前へ。
お医者さんの前で、口を動かすと、「いいですよ。いいですよ」と言う。右の唇は思うように動かないのだ。なにがいいのか。
どうやら症状が軽いということらしい。

ということで、時間はちょっとかかるが治るらしい。
人によっては完全に治るのに半年かかる人もいるらしいが、だいたい2か月くらいで治るようだ。
よかった。
次の公演の本番に間に合う。
ひと安心。
薬をいっぱい処方してもらう。
が、もっともっとたくさんの薬が要ることを期待してた自分を知る。
この程度か。

しかし、後で気づいたんだが、原因とか、詳しいことは、なにも聞かずじまい。
実は、この病気のことを、インターネットで、ある程度調べてから、病院へ行ったので、これは『末梢性顔面神経麻痺』のうちの『ベル麻痺』というやつだな、と、自分であたりをつけていた。
意外と、よくある病気らしい。
これが『中枢性』だと、脳が病気で、えらい病気だが、明らかに『末梢性』だ。
顔の筋肉と脳をつなぐ神経が、何らかの原因で、炎症をおこしてるんだろう。
ある程度わかったつもりで病院へ行ったので、何も質問せずに帰ってきてしまった。
しまった。

『末梢性顔面神経麻痺』のうち、明かな原因が不明なものを、特に『ベル麻痺』いうらしい。
原因不明なのに、なんだかわかったような名前が付いてるところが、ちょっとおもしろい。
「ベル麻痺ですね」と言われたら、「原因のわからないアレですね」ということになる。
ま、今のところ、原因が確実には特定できないということだろう。
よくわからないが。
でもこれ、自分で勝手に『ベル麻痺』と思ってるだけで、お医者さんに言われたわけでもない。
お医者さんて、聞かないと最低限のことしか教えてくれないものなのかなあ。
ま、難しいこと言われても、かなわん人もいるだろうし、たくさんの患者さんを相手にして、忙しそうだしな。治りゃあそれでいい。
でも、今度行ったら、もう少し詳しく聞いてみよう。
posted by うえだいっけん at 11:22| 大阪 | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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